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ぴょんぴょん跳びはねるのを続ける行為は、自閉症の子どもに多く見られます。
跳びはねる時の騒音で頭がおかしくなりそう。
下の階の人に迷惑をかけていないか、
近所の人におかしいと思われていないか心配。
このブログ記事では、同じような悩みを抱える方に向けて
跳びはねる時の音を軽減させる方法を書いています。
結論から言うと、トランポリンを使います。
床で直に跳びはねるよりも、トランポリンの方が圧倒的に静かです。
このブログ記事は、実際に自閉症の子供を持つ方のお宅にお邪魔し
お話を聞きながら書かせていただいています。
〜お話を聞かせてくださった方のご紹介〜
Sちゃんママ(30代・西日本在住)
息子さん(Sちゃん・5才)が自閉症と診断されています。療育に通ってもうすぐ2年。言葉が出ず、首振り、目線が合わないなどが見られました。
Sちゃんがぴょんぴょん跳ねるのは、楽しい時が多いようだとお母さんは話されています。
参考にさせて頂いた本
発達障害の子どもの心と行動がわかる本:田中康雄監修(西東社)
これでわかる 自閉症スペクトラム症:市川宏伸監修(成美堂出版)
自閉症児はなぜ跳びはねるの?
自閉症の子の多くに見られる行動で、ぴょんぴょん跳びはね続けたり、くるくる回り続けるなど同じ動作を繰り返すことを「常同運動」と言います。
苦手な環境に遭遇したときに一定の動作を繰り返し、
その動作から受けた好ましい刺激によって不安や緊張を和らげたり、
精神的な安定を図っていると考えられています。
▽自閉症である著者が13歳の時に記した本を見てみる▽
周りの人や同居している親にストレスが原因じゃない?と言われると自分が責められているみたいに感じます。
自閉症の子がぴょんぴょん跳びはねるのを、親のしつけのせいだと思い込んでいる人がいます。
なんの気無しにこういった言葉を言われると傷つきますよね。
それに”ストレス”とは、必ずしも家庭の環境や、子供と関わることが多いあなたが与えているわけではありません。
どうか自分を責めないでください!
Sちゃんはどんな時にぴょんぴょん跳びはねるの?
(一般的には不安や緊張した時と言われていますが)Sちゃんは反対で、楽しい時に跳びはねていることが多いです。跳んだ時の快感を覚えていて、気持ちがいいからずっと跳んでいる感じ。
跳びはねるのは、嫌なことがあった時だけではないのです。
Sちゃんのように、楽しい時にも連続して跳びはねることがあります。
跳びはねるのは無理にやめさせない
自閉症の子供がぴょんぴょん跳びはねているのを無理にやめさせようとすると、強い不安を感じて動揺してしまいます。
先ほど記述したように、不安や緊張を和らげたり、心の安定を求めて跳びはねているのに
その動作をストップさせられたらいつまでも不安が取り除けなくなってしまいますよね。
ぴょんぴょん跳びはねている時は、とがめたりせずに見守るのが良いです。
跳ねるのをやめさせた方がいい時
自閉症の子供が跳びはねるのには理由があり、とがめたり無理にやめさせない方が良いと書きました。
しかし、このような場合はやめさせた方が良いです。
体の疲労が限界になっている時
体が疲れていても跳ぶのをやめられずそのままにしていると、周りの人や物にぶつかってパニックを起こしたり、怪我をする危険もあります。
騒音などによる苦情
周り近所からの苦情もですが、家族や自分が騒音でおかしくなるまで我慢する必要はないです。
跳びはねるのをやめさせる時のポイント
叱らない事。
怖い思いをさせたり、痛い目に遭わせても治るものではないため。
無理矢理動きを止めさせようとするのではなく、本人が気に入っている別のことをさせると良いです。
Sちゃんはカラフルな物が好きで、色鉛筆やヘアゴムを眺めたり、YouTubeでお気に入りの色鮮やかな動画を見させるようにすると落ち着くことがあります。
別のことに気を持って行かせることでお互いにストレスなくやめさせられると良いですね。
トランポリンで騒音を軽減
Sちゃんが跳びはねるのを実際にみていて感じたのが
床で跳びはねるよりも、トランポリンを使った方がはるかに静かだということ。
筆者は勝手に「トランポリンで跳んだらうるさいだろう」と思っていたのですが、
実際に使用しているのを間近で見ると静かで驚きます。
自閉症の子が跳びはねるのは切ってもきれないでしょうから、お互いにストレスなく過ごすためにトランポリンを取り入れてみるのも良いでしょう。
ただし、ずっとトランポリンで跳んでくれるわけではありませんでした。
床で跳んだり、トランポリンに上がったりとSちゃんが気に入る場所で自由に動き回っていました。
トランポリンは療育でも使われている
療育施設での感覚統合療法でもトランポリンが使われています。
感覚統合療法とは?
適した刺激を与えることで、偏った感覚が正しく働くようにすることを目的としている(発達障害の子どもの心と行動がわかる本:田中康夫(監修)
発達障害の特性により、触られるのを過剰に嫌がったり(触覚)、力加減や自分の手足の位置がわからない(固有覚)、体のバランス感覚が良くないこと(平衡感覚)などがみられます。
この3つの感覚のバランスが良くないと、本人が自分の体を思うように動かせなかったり、周りからは体を動かすのが不器用な子だなと見えるのです。
療育では遊びを通じて感覚のバランスを整えていくひとつのアイテムとしてトランポリンが使われています。
Sちゃんは療育でトランポリンを使い、変化はありましたか?
ふくらはぎに筋肉がついてガッチリしてきました(療育以外でもジャンプしているからだと思いますが)。療育のトランポリンはもっと大きくて、尻もち→立ってジャンプ→尻もち、のような動きを自分でやり始めました。
Sちゃんの場合、運動面は年齢相応と言われているそう。
水泳もオススメされたが、オムツが取れないのでプール教室は受け入れてもらえないとの事。
発達障害のある子に筋力の弱さが見られることもあります。
トランポリンでの運動は筋力アップにもひと役かっているかもしれませんね!
Sちゃんが使っているトランポリン
直径約91cm、高さ約22cm、耐荷重約80kg
80kgまでOKなので大人が跳んでも大丈夫。
私も跳んでみましたが、かなり力を入れないと沈みませんでした。
言い方を変えると、あまり跳ねないということ。
一定のリズムで心地よく跳ぶには、跳ねすぎないのが逆にいいのかもしれません。
しっかりしているトランポリンを選べばとても静かです。
家の構造や住んでいる階数で音が気になる方は防音マットを敷くのをオススメします。
まとめ
自閉症の子供の多くにぴょんぴょん跳びはねる行為が見られます。
床で跳びはねるより、トランポリンを使った方が騒音は抑えられる
自閉症の子がぴょんぴょん跳びはね続けたり、くるくる回り続けるなど同じ動作を繰り返すことを「常同運動」と言い、
不安や緊張を和らげたり、精神的な安定を図っていると考えられています。
楽しい時に跳びはねることもあるよ
常同運動は無理にやめさせたり、とがめたりせずに見守るのが良いとされています。
本人が疲れている時や周りから苦情が出た時は、別のことに気を持っていかせてやめさせるのが良いでしょう。
トランポリンを使用する際は、周りに危険なものがない状態にしましょう。
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